邦楽マルチメディアデータベースについて
1 | 邦楽マルチメディアデータベースとは何ですか? (概要) |
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このデータベースは、日本の伝統音楽の中から、箏、三味線、尺八を主な演奏楽器とする楽曲の題名、作曲者などのデータを収集し、可能なものについては、楽曲の最初の部分の演奏と楽譜の一部を付してデータベース化したものです。 | ||||||||||
2 | どのような目的で誰を対象にして作られたものですか? (目的及び利用対象者) |
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一般に邦楽曲は、流派ごとに伝承されていく場合が多く、流派を超えて全体を概観することが困難です。また、いわゆる現代邦楽は、演奏会のプログラムを収集しない限り、どのような作品があるのかを知ることも困難です。最近、日本のみならず国際的にも日本の伝統楽器による音楽を愛好する人々が増加しています。こうした愛好者や、日本音楽の研究者に対して、可能なかぎり網羅的な邦楽作品のリストを提供することは意味があることであると考えて、このデータベースは作られました。 | ||||||||||
3 | どの範囲の楽曲を含んでいるのですか? (範囲) |
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このデータベースは、箏、三味線、尺八を主な演奏楽器とする楽曲の中の、いわゆる古曲と現代邦楽の両方を含んでいます。古曲に関しては、現在各流派に伝承されている主な楽曲を収集してあります。 現代邦楽については、演奏されたことのないものまでも含めれば無数にあり、ある程度評価の定まった楽曲のみを掲載することが必要です。このため、まず1956年から1991年までの間に日本放送協会がラジオを通じて放送した現代邦楽作品を基礎としました。その上で、その後の作品などを作曲者に問い合わせ、日本音楽国際交流会のメンバーの討議を経て追加したものです。 詳細は、末尾の文献を参照してください。 |
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4 | 各曲はどれだけのデータが掲載されているのですか? (内容) |
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各曲は、題名(楽曲名)、作曲者、作曲年代、楽器編成、楽曲構成、演奏時間、楽譜の有無、音源の有無、委嘱者、初演日、受賞などのデータから構成されています。また、一部のものについては、演奏の最初の3分間の演奏が聞けるようになっています。また、一部のものについては、楽譜の最初の1ページが画像としてみることができます。演奏と楽譜については、著作権上の問題が解決されたものについてのみ、掲載されていますので、まだごく一部のものしか付加されていませんが、許可が得られ次第、順次この部分を増やしていく予定です。 | ||||||||||
5 | このデータベースはどうやって使うのですか? (利用方法) | |||||||||
楽曲の配列順序は、今のところは作曲者の50音順になっています。今後、楽曲名からの索引も用意する予定ですが、現在はまだありません。 利用方法は、指示に従って画面をクリックするとデータが表示されます。音のあるもの及び楽譜のあるものは、それぞれ記号がついていますので、それをクリックすることにより、音を聞いたり、楽譜を見たりすることができます。音を聞くためには、Real Player というソフトウェアが必要です。 |
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6 | 外国からも使えるのですか? (外国からの利用) |
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英語版を公開中です。 | ||||||||||
7 | このデータベースは、誰によってどのようにして作られたのですか? (作成の経緯) |
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作成者は日本音楽国際交流会です。この会については、このホームページのその項目を見てください。 このデータベースは、1992年から作成されています。 最初は、日本放送協会の現代邦楽の時間に放送された楽曲のリストを作成し、それを小冊子の形で出版しました。 (日本音楽国際交流会編 日本放送協会のラジオ番組から見た現代邦楽作品 1993年10月) この小冊子が好評でしたので、このデータにそれ以降の作品を調査し、追加したものをコンピュータで扱えるデータベースとしました。これは、文部省の学術情報センターのデータベースの一環として1995年から提供されています。このデータベースは、所定の手続きをすれば、今でも利用可能ですが、文字データのみのデータベースです。 (国立情報学研究所 NACSISデータベース JTMUSIC) その後、インターネットの普及と共に、マルチメディアデータベースの提供が可能となりましたので、上記のデータベースに古曲楽曲を追加し、また可能なものについては、演奏と楽譜を追加して、現在の形になったものです。 まだ不十分なところが多くありますが、このようなデータベースは完成ということはありませんので、この段階で利用していただき、ご意見をいただくことにしました。データの収集、訂正、追加は、現在も日夜続いており、今後利用される方々のご意見も入れてより完成度の高いものにしていく予定です。 |
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8 | このデータベースの作成にあたって何か助成を受けていますか?(助成) | |||||||||
初期の頃には、日本放送協会 放送文化基金の助成を受けました。 その後は、独立行政法人日本学術振興会 科学研究費補助金 研究成果公開促進費の補助を受けています。 また、このデータベースを事業の一部として提供している国立情報学研究所(元文部省学術情報センター)は、直接の助成ではありませんが、大きな支援をいただいていることになります。 そのほかにも、財団法人ローランド芸術文化振興財団、公益財団法人ロームミュージックファンデーションの助成も受けることができました。 これらの機関の支援なくしてはこのデータベースはできませんでした。心から感謝しています。 |
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9 | このデータベースについて意見があればどうすればよいですか? (意見) | |||||||||
このデータベースについて意見があればどうすればよいですか? (意見) 下記の日本音楽国際交流会のメールにあててご連絡ください。また、FAXでのご意見でも結構です。
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10 | このデータベースについて更に知りたい時には文献がありますか?(文献) | |||||||||
次の雑誌に掲載されている論文を参照してください。
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