楽曲編成 |
恋しや恋しや、我が心、あたりの空も、懐(なつか)しやナ、昔恋しや、東のハ花盛り。
昔語りの、言の葉、御代も久しく、波風もまた、四海に治まる、国御代なれや、老いたも若きも、いざ諸共に、打連れて、踊り手振を、お目に掛きょ、ヤレ見せ参らしょ。
堺小女郎は、形の好さ、鹿の子帷子、腰寄せて、ぎりゑ殿、尺長を、しゃんと結び、下げてノ、機織る音は、秋の虫の音、アアりんりんりんと、りりつと、機織り候、鳴いて慰さむ。
神主殿に、禰宜神楽、御幣幣の、尊きを見ればノ、数珠さらさらさらと、捨てぬ神楽を、いざや参らせん。
堺踊りは、面白や。堺踊りは、面白や、堺表で、船止めて、沖の景色を、眺むれば、今日も日吉しや、 明日の夜やただ、何時を限りと、定めなの君。
堺踊りは、面白や、堺踊りは、面白や、あれ出て見さい、これ出て見さい、皆咲連れた、花どもよ、糸より細い、腰を締むれば、いとどいとし、猶いとし、戻ろやれ、しゃならしゃンならと。
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