作曲者 菊岡検校
曲名 今小町
曲名カナ イマコマチ
作曲年
楽器構成 歌、三弦、箏
楽曲編成 松の位に柳の姿、桜の花に梅が香を、籠めてこぼるる愛嬌は、月の雫か、萩の露の情けに憧れて、われも迷ふや蝶々の、恋しなん身のいく百夜、通ふ心は深草の、少将よりも浅からぬ、浅香の沼のそこまでも、引く手あまたの花あやめ。たとへ昔の唐人の、山を抜くてふ力もて、引くとも引けぬ振袖は、粋な世界の今小町。 高き位の花なれば、思ふにかひも嵐山。 されど岩木にあらぬ身の、意気な男の手管には、否にもあらぬ稲舟の、沈みやもせん恋の渕。 逢わぬ辛さは足曳の、山鳥の尾の長き日を、怨み喞ちて人知れず、今宵逢う瀬の新枕。積る思ひの片糸も、解けてうれしき春の夢。
演奏時間 19分6秒
楽譜
音源
委嘱
演奏日 1982/07/04
演奏者 歌・三弦 阿部桂子、三弦 井上道子、箏 藤井久仁江
備考 作詞者不詳、八重崎検校箏手付。京風手事物。小野小町に比して今小町に見立て、廓の女の心情を歌ったもの。
作曲者カナ キクオカケンギョウ
曲名コード 33-b1
サウンド
イメージ