作曲者 山田検校
曲名 住吉
曲名カナ スミヨシ
作曲年
楽器構成 歌、箏、三弦
楽曲編成 一千年の色は雪のうちに、深き願ひもけふこそは、はるばる来ぬる旅衣、日も麗に四方の空、かすみにけりなきのふまで、波間に見えし淡路島、あをきが原もおもひやる、実に広前のすがすがし、 かたそぎの、ゆきあひの霜のいくかへり、契やむすぶ住よしの、松の思はむことのはを、わが身に恥づる敷島の、道をまもりの神なれば、四季の詠めのそのうへに、恋は殊さら難題がちに、読めたやうでも、よみおほされず、てには違ひに、心を尽し、高いも、低いも、あゆみをはこぶ、なかおしてるや、難波女の、よしあしとなくかりそめに、うたふひとふし優なる、忘貝との名はそらごとよ、逢うて別れて其後は、又の花見を楽しみに、日数かぞへて思ひ出す、わすれ草との名は偽りよ、茂りてかれてそれからは、後の月見を楽しみに、夜半をつみつつおもひだす、春や秋、往昔世に光る君、御願はたしの粧の、今に絶えせずおくは猶、深みどりなる其中に、花や紅葉をひと時に、こき散したる賑ひは、  筆もことばも及びなき、折しも月の出汐に、つれて吹き来る松風の、つれて吹き来るかぜの、かよふは琴のねがひも三つや、四つのやしろの御めぐみ、猶いく千代も限りなき、道の栄と祝しけり、道の栄と祝しけり。
演奏時間 21分9秒
楽譜 邦楽社
音源
委嘱
演奏日 1971/07/13
演奏者 歌 中能島慶子・杉本喜久井、箏 中能島欣一・川村多美能、三弦 須藤井薫
備考 作詞者不詳。山田検校作曲の中七曲の一。摂津の住吉神社の参詣を主題とする。住吉社の周辺を歌い、御利益と箏曲の発展を祝う内容。
作曲者カナ ヤマダケンギョウ
曲名コード 49-a
サウンド
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